三十路フリーターの気ままな日常

30歳を目前に控え、会社を解雇された男性の気ままな日常生活

否定をして潰すよりも、肯定して育てたい

こんばんは、金船です。

 

堀江貴文さんがNHKの番組に出演した際に着用していたTシャツが、世間をざわつかせていますね。

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これについては賛否両論あるようですが、否の方に反応したNHKは謝罪をしました。一方の堀江さんはというと、

 

強気の発言です。何も悪いことをしていないので当然ですね。

この騒動を受けてTシャツがバカ売れになるという目の付け所が、私の中では衝撃的かつ面白い部分でした。

 

SNSが普及したことによって、視聴者の声がリアルタイムに届き、番組の放送中にも視聴者同士で意見の交換ができるようになりました。今までのように‟与えられた娯楽”を楽しむというよりも、‟参加型の娯楽”を楽しむという世の中に変化してきています。

 

 一方で‟正義”を振りかざした視聴者が好き放題言って、それがテレビ局やスポンサー、タレント本人に届くまでの距離と時間はグッと短くなりました。今回のTシャツの件も、NHK側は番組の終盤では謝罪していますしね。

 

こうなってくると今後はテレビ番組に出る際の衣装や私服に今以上に厳しいチェックが入るかもしれません。チェックが厳しくなればテレビの画面には面白みのない似たような服で溢れるのでしょう。

 

そうなってくると視聴者は言うのです。

 

「最近テレビ見てても同じような服ばっか着てる人多くてつまんない。」

 

いや君らがそうしたんだよ?ヒトラーぽいTシャツに対してヒトラーを想起させるから不愉快だって言って謝罪させたんだよ?

 

謝罪したNHK側としては、今後同じような批判を受けないようにするでしょう。他の民放さんなんてNHK以上に視聴率を気にします。スポンサー企業の損失に繋がることは出来ないと言って、自主的に規制することは想像に難くありません。

 

きっとこれまでも色々な事件の裏で番組制作側が規制を行ってきたのでしょう。視聴者の意見を取り入れ、視聴者の機嫌を窺っているスポンサーの顔色を窺って、番組を作ってきたのでしょう。

 

視聴者は自分の気に入らないものに対して‟正義”を振りかざして抗議をします。その抗議の結果、番組の製作サイドは視聴者の意思を忖度した番組作りをします。(忖度って一度使ってみたかった)

 

自分たちの意見が取り入れられた番組を見た視聴者は思います。「同じような番組ばかりだし、刺激がなくて面白くない。」こうしてテレビ離れが進みます。

 

自分たちの気に入らないものに対してそれらしい言葉を並べて批判した結果、そのコンテンツを潰してしまう。

しかも自分たちが潰してしまったにも関わらず、他のコンテンツを見つける努力もしないし方法も知らないので、コンテンツ(ここではテレビ)に文句を言いつつしがみつくのです。

 

これってとても勿体無いと思うんです。面白いことをするための畑(テレビ)はあるのに、その土ではあれは育たない!これを育てろ!と言ってズカズカと土壌を踏み荒す。そして育ちきる前にこれもダメだと言って摘み取ってしまう。

 

その結果畑は荒れ、どんな作物も育たなくなってしまいます。しかしその荒れた畑にもまだ文句を言い続けるのです。賢い人たちは畑を離れ、もう違う場所に移動して新しい作物を作ったり、海に出て漁をしたりしているのに。

 

自分たちが面白いと思うものを残していきたいのであれば、否定や粗探しをするのではなくて、どうすれば面白くなるのかを考えた方が生産的だと思います。

この人たちのように。

 

 

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