しるし書店の勉強会を通して体感した水平メディア
こんばんは、金船です。
8/20にクラウドファンディングのリターンで、『しるし書店』の勉強会に参加させていただきました。
今までにも西野さんが出演されるイベントには参加したことがあるのですが、それは私の側がはっきりと“お客さん”という立場のものでした。
最近で言うと『西野亮廣と西野を嫌いな4人の男たち』を拝見しました。とても面白かったし、快く写真撮影に応じていただけたことに感謝しています。
今回参加させていただいた勉強会も、最初は半ばそういった気持ちで臨みました。その時は“参加させていただいた”という表現が既に間違っているのだということに気付いてもいませんでした。
会場入ってすぐにまずホームレス小谷さんが出迎えてくださいました。この方は自分の1日を50円で販売している方で、その名の通りホームレスです。
ホームレスになってからお嫁さんをもらい、その結婚式の費用をクラウドファンディングで集めたそうです。それ以外にも数々のクラウドファンディングを成功させていおり、最近では社長になりました。
前から会いたいと思っていた方ですが、あっけなく会えました。その小谷さんが、空いている席への誘導を率先して行い、他の方へも誘導するように促していました。
一方西野さんはというとこんな感じでした。
ゆるゆるでした。思った以上に。
きっと知っている方にはいつも通りの西野さんの姿だったのでしょうが、私にはそこそこの衝撃映像でした。
あのキングコング西野さんが、100人ほどの参加者に混じって緩みきった姿で座っていたのです。そして勉強会が始まるまで周りの方と雑談していました。
写真左に写っている小谷さんに至っては、コンビニの焼肉弁当を食べ始める始末。この勉強会の前にBBQしてきたはずなのに。その様子を見て全員でゲラゲラ笑うという不思議な光景。
西野さんのブログを読んだり、SHOWROOMの社長にして『人生の勝算』の著者である前田裕二さんの発言などで、“水平メディア”について頭では理解しているつもりでした。
※水平メディアについてはこちらに分かりやすく書かれています。
頭で理解しているつもりでも、自分が実際にその場に置かれた時に衝撃を受けてしまう。まさしく“百聞は一見にしかず”でした。ことわざってすげー。
いざ勉強会が始まった後もその衝撃は続きました。西野さんが司会的なポジションで話を進めていくのですが、逐一お客さん(西野さん風に言うとセカンドクリエイター?)に「質問あったら言ってくださいねー。」と呼びかけます。
最初は遠慮がちだった我々も、気づけばドンドンと意見を飛ばしていました。意見を出し合い、時にはその意見を激しくぶつけ合ったり。そうして1つ1つみんなで決めて進める。まさにその場の全員で作る感じです。
時にはセカンドクリエイター同士がその場で話し合う声も聞こえてきたりして。
小谷さんがしきりに「この全員で作っていく感じえぇな〜。」としきりにつぶやいていました。つぶやいていましたが声が大きかったので丸聞こえでした。
こうして自分たちが使うサービスを自分たちで組み立てていくという経験が、私にとっては初めてでした。少なくとも今20秒くらい自分の人生を振り返っても思いつきません。20秒で振り返れるくらい薄い自分の人生に絶望しました。
19時から始まり2時間ほどの予定だった勉強会(というよりサービス内容の会議)でしたが、予定の時間をオーバーするほどの白熱ぶり。残念ながら私は途中で抜けてしまいましたが、その後も続いたようです。お疲れ様でした!
私が参加した今回の勉強会が西野さんの言う“水平メディア”だったのかどうかは分かりません。もしかしたら“参加型”だったのかもしれません。
それでも私は自分がお客さんではなかったという思いがあります。明らかに今までの一方的に与えてもらうメディアとは違うものでした。
初めてクラウドファンディングでの支援をし、電車で1時間ほどの会場まで向かって自分が使うサービスの会議に出て意見を言う。前までの自分では決して考えられない選択肢でした。
西野さんが目指しているという「全員クリエイター、全員オーディエンス」の世界。そのほんの一部に触れられたことは、今後ますます変化していく世界の中で必ず役に立つという確証があります。
自分も作り手の一部となった『しるし書店』。サービスのリリースが楽しみです。