革命のファンファーレは炎上のファンファーレ
こんばんは、金船です。
今日こんなブログが公開されました。
“えんとつ町のプペル”を無料公開してあれだけの炎上をしたにも関わらず、懲りずにまたもや無料公開です。
今回は全文ではなく本の冒頭部分である“はじめに”だけの無料公開ですが、なんと発売前の商品の無料公開です。バカにしているとしか思えません。これでは本を有料で出している作家さんや、それにお金を出して購入している方に迷惑がかかります。
発売前の本の冒頭部分を無料公開して、その本が売れるなんていうのは前例がありません。もしそんな本があれば教えて欲しいくらいです。
もしそんな本があるのならば、その著者と編集者は相当の覚悟をしないとそんなことはできないでしょう。これから有料で出す本を無料で公開してしまうなんて。
無料で公開すればより多くの人の目に触れることになるかもしれません。その結果「面白くないな」という人が増えれば、結局その本は売れなくなってしまうでしょう。実力がバレてしまいますからね。
もちろんその逆で、「面白いから続きが気になる!」という人が増えて結果的に本が売れる可能性もなくはありませんが、そんな覚悟を持って無料公開に踏み切る著者はまぁいないでしょう。
それからこの本を出版する幻冬舎や、編集者にだって当然迷惑がかかります。無料で公開なんてされてしまっては有料の本が売れなくなり、結果として幻冬舎に損害が出てしまうからです。
もしかしたら西野さんは許可を得ずに勝手に公開してしまっているのではないのでしょうか。そうでなければこんなことができるはずがありません。
担当の編集者がその上司に許可を得て、上司がその上司にまた許可を得て...という風に段階を経ていくのが普通の会社というものです。そしてどこかでストップがかかればそこでお終い。それが正しい流れというものです。
もし今回のようなことができるとすれば、編集者と著者で勝手に盛り上がった結果、上司や会社の許可を得る前に勝手に動いた場合でしょうが、そんな破天荒な編集者はいないでしょう。なので恐らく今回のことは西野さんの独断だと思われます。
更にこの“革命のファンファーレ”という本を出すにあたってまたクラウドファンディングでお金を集めていたみたいですね。
2017.7.6 22:45現在の支援額と支援人数
このクラウドファンディングのリターンの中に講演会に呼ぶ権利というものがあります。これはビジネス書を出すにあたり、ビジネスマンの信用を集めるために講演会のオファー数を可視化する目的があるそうです。
問題はその後に追加されたとあるリターン。なんと講演会に足を運べない方向けと称して、リターン購入者限定でYouTubeの解説動画を配信するというのです。つまり支援すれば講演会に行かなくても良いのです。
これは完全に講演会のオファーをした支援者をバカにしているとしか思えません。いつでもどこでも解説動画が観れてしまうのです。講演会に足を運ぶ意味はあるのでしょうか。何か講演会でしか話してくれないような、会場限定で他言無用といったような内容であればまた話は変わるでしょうが、きっとないでしょう。
色々あげればキリがありませんので今日はこれくらいにしておきます。
今日公開された“革命のファンファーレの冒頭部分”はコピペが自由らしいですが、私はそんなことはしません。無料で公開されてますから興味があればご勝手にという感じです。ちなみに結構長いですよ、“はじめに”という割に。
しかし無料で公開を“はじめに”の部分だけにしたのは、賢い選択だったのかもしれませんね。これ以上に本の中身を公開するようなことがあれば、購入者はたまったもんじゃないですからね。それがもし発売後であればなおさら許されないでしょうし。
それとAmazonのページを推奨されていたので、あえて楽天ブックスのページを貼ってやろうと思います。万が一売れるとしても、これで分散されてしまえばいいです。
革命のファンファーレ ~現代のお金と広告戦略~ [ 西野亮廣 ] 価格:1,500円 |