三十路フリーターの気ままな日常

30歳を目前に控え、会社を解雇された男性の気ままな日常生活

えんとつ町のプペルが、和モノランキングでも1位を獲得したと聞いて

こんばんは、金船です。

キングコング西野さんが事故で大ケガをされたそうです。

 

簡単に説明します。

引用の際などに使う「”」このマーク。二重引用符(ダブルクォーテーションマーク)と呼ばれるこのマークには、「“洋モノ”」と「"和モノ"」の2種類があるそうです。

 

えんとつ町のプペル」の帯の中で洋モノの引用符が使われている箇所があり、そこを和モノへと変更するような指示が入りました。

 

“本”→"本"

洋モノ→和モノ

 

出来上がった帯の文言は以下のように変更されていたようです。

 

“本”→"和モノ"

 

ここに「オリコン2017年上半期"和モノ"ランキング1位」の絵本が爆誕しました。

 

事の顛末はご本人のブログの方に面白おかしく書かれているので、一度読んでいただきたいと思います。

 

では私が何を言いたいのか。それは“大ケガ”などとタイトルに入れたり、予期せぬ間違いが起きたと言っておきながら、このミスでさえプラスにしてしまう西野さんの機転が素晴らしいという事です。

 

従来のやり方であれば回収という流れになるのだと思います。しかし西野さんは回収不能だとあっさり諦めています。

これにかかるコストや手間、ニュースになった際に今まで積み上げた信用が崩れることなどを考えた時に、無理に回収するのは得策ではないと思ったのでしょう。

 

そして思いついたのが、「誤植のあるものに価値を生む」というやり方でした。

切手や王冠、硬貨や紙幣などでもミスプリントは“レアもの”として高値で取引がされています。これと似た発想ですね。

 

こうして“誤植のある帯=レアもの”という式を自らで生み出し、購買意欲を高めようという西野さんの考え方は、記事の中の次の一文の中から読み取れます。

しかし、泣いても笑っても、この帯は世の中に出回ってしまっている。(限定5000部) 

 限定5000部。限定。日本人は限定という言葉に弱い生き物です。こうなってくると既に持っている人の中にも、買いたいという人が現れるでしょう。

 

そしてこの事件の拡散のさせ方も工夫してきました。

和モノのプペルが届いてしまった本屋さんへ。
もし良かったら『#和モノのプペル』で被害を呟いていただけないでしゃうか?
エゴサーチで探しだして、Twitterで謝罪にあがります。

 謝罪をするためという名目で、本来であれば回収する手間をかけさせてしまう本屋さんに発信させようとしています。そうでなければTwitterを使わせたり、ましてやハッシュタグまで付けさせようとはしませんからね。

 

ちなみに記事の中から引用したこの文の中にも誤字を見つけました。これは西野さんのミスでしゃう。

 

もちろん私はこのやり方には賛成です。これならば誰も損はしませんし、ミスがそのまま付加価値になるのですから不幸にもならない。

 

西野さんは記事の中で、本来だったら出す必要のないであろうデザイナーさんと担当編集さんの名前をわざわざ出しています。

これは決して晒しているのではないことは文章の中から容易に分かります。今回の記事の中でも翌日の記事の中でも、「誰も悪くない」「加害者がいない」とおっしゃっています。

  

晒すつもりもない中でわざわざ名前を出したのは、この絵本作りに関わった当事者であるという意識を、この件をきっかけにより深いものにするためではないでしょうか。

西野さんはよく“共犯者作り”と表現していますが、ここにまた共犯者が誕生したわけです。

 

あとは何人かが思ったであろう“この誤植事件わざとだった説”。アンチ方面はもちろん、ファンの方の中にも「これもまたわざとやって楽しませてくれてるんだ」と考えている方がいらっしゃると予想しています。あくまで私の予想ですが。

 

ただこの説はあり得ないでしょう。

なぜならわざとやることにメリットがあまりないからです。

 

この件を機に誤植帯付きプペルは売れるでしょう。プペルの名前もまたニュースなどで取り上げられて、多くの方の目に触れます。宣伝にもなると思いますし、事実そうなっています。

 

ただ誤植の帯が付いている絵本は5000部です。確かにすごい数字ですが、あの手この手で30万部も売り上げた西野さんが、今更たったの5000部を売るために信用を無くすような真似をするはずがありません。

 

今回は西野さんの機転によってプラスに持っていけた今回の誤植も、ミスはミスです。次もまた何か起きれば、少しずつ信用が失われてしまいます。

努力で信用を貯めるというやり方で作り上げたこの絵本を、信用を無くしながら売るなんてせこい事を一番やらない人でしょう。

 

今回の件での私の意見をまとめると、

 

・西野さんの機転でミスが新たな価値に生まれ変わった。一応謝罪もしているしさすがです。

・誰も不幸にならない上にさらなる宣伝効果を生み出すことにも成功した。

・信用を大事にしている西野さんがわざとこんなことやるわけはない。

 

実際に全国のどこかしらの書店ではこの"和モノ"プペルが回収されずに販売されているようです。

  

 皆様も探してみてはいかがでしゃうか。

 

 

えんとつ町のプペル [ 西野亮廣 ]

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