三十路フリーターの気ままな日常

30歳を目前に控え、会社を解雇された男性の気ままな日常生活

笑顔の伝染力で心の省エネをしたい

こんばんは、金船です。

最近は人と接しているときは、隙あらば笑顔でいるように心がけて生活しております。もちろん1秒も休まず笑顔でいるわけではありませんが、気づいた時には笑顔を意識しています。

 

私は19歳の頃から26歳くらいまでの長い時間を、ネズミの国の某レストランのホールとして働いていました。なので接客については多少の心得があるつもりでいます。

 

接客という職業柄、ましてやネズミの国ということもあって笑顔なんてものは基本中の基本です。常に笑顔でいることは当たり前、それが常識であるかのような考えでゲスト(お客様)はキャスト(従業員)に接してきます。

 

当然キャスト側としてもその意識は持ち合わせてはいます。自分がそこで働くことを選択したわけですから。

それでもやはり笑顔を保ち続けるということは、とてもパワーがいることです。自らが強く意識していないと難しいことです。

 

それをさも当然のように考えられ、あまつさえ横柄な態度で接されては、通常の何倍も疲れてしまいます。体の疲労に加えて心も疲労してしまうからです。

 

人間は楽しいことがあれば自然に笑えます。自然な笑顔には心の疲れは伴いません(笑いすぎると表情筋とか腹筋の疲れは出ますが)。心の疲れがなければ、体の疲れというのは、むしろ心地よい疲れとなります。働いて体が疲れるというのは、ごく自然なことだと思います。

 

ですが体と一緒に心も疲れてしまうと、その疲労感は何倍にも増すので、笑顔でいることがさらに辛くなります。それによってまた心が疲れてしまって...という悪循環が生まれます。

 

こうなってくるともう自分に接する全ての人間が、まるで自分を疲弊させようとしてくる敵のように感じてきてしまいます。周りが敵だらけなんて考えただけでも恐ろしいし、そこで生じる疲労感は半端なものではありません。人生疲れちゃいます。

 

実は以前私もこの状態に陥ってしまったことがあります。20代の前半はほぼその状態だったと思います。今思い返してみればの話ですが。周りの人の助けがあって今はそんなことはありません。いずれ機会があればこのお話もできたらいいな。

 

話は少し変わりますが、私は人見知りです。初対面の人と会うときなどには警戒態勢で臨みます。かといって噛み付いてやろうというような攻撃性もあまり持ち合わせていないので、お化け屋敷に入ろうとする小2の女子みたいになります。

 

ここで相手も警戒態勢に入っていたり、ぞんざいな扱いをしてきた場合には、警戒レベルが一気に上がります。少2の女子が中2の女子にまで成長し、相手を父親のように扱います。下着は絶対に一緒に洗って欲しくない間柄になります。

 

逆に、恐る恐る対面した方が笑顔で迎えてくれると、一気に警戒態勢が解け、嬉ションする小型犬みたいに懐きます。そこまでは嘘です。嬉ションもしません。でも安心感は生まれます。

 

そうして安心感が生まれた結果どうなるのか。自然と笑顔になります。心の疲れを伴わない笑顔。それを見た相手も安心感で笑顔になってくれます(と信じてます)。

 

こうなればもう一安心なのですが、話はこれでは終わりません。今度は相手方の立場になって考えてみましょう。

 

ここでは分かりやすく、接客を例にして店員さん目線で考えてみましょう。

店のドアを開けて入ってきたお客さんを迎え入れます。お客さんはお化け屋敷に入る小2の女子くらい警戒しています。ここで相手の警戒を解くために店員さんは笑顔を作ります。作る笑顔、疲労感を伴う笑顔です。

 

小型犬と化したお客さんは何も知らずに嬉ションをしていますが、このとき僅かに店員さん側は心に疲労を溜めています。人によってはかなりの負担を感じながら、笑顔を維持している方もいらっしゃると思います。

 

それが仕事なんだから当然だという意見もあるとは思います。 

それでも私は人間同士なんだし、もう少しどうにかならんもんかと考えています。そこで考えたのは、“まず自分が笑顔で接してみること”です。

 

それでは自分に心の疲労が蓄積してしまいますが、どちらにせよ警戒心全開で暮らしているので、多少の心の疲労は避けられません。だったら笑顔でいた方がまだマシ。笑顔で人生楽しいぜ!って気分でいた方が実際に楽しいです。

 

こちらがそうして笑顔でいることによって、相手もそんなに心の疲労を感じずに笑顔になってくれるような気がします。まるで笑顔が伝染していくかのように。

実際にミラーニューロンという細胞もあるらしいです。

ミラーニューロン(英: Mirror neuron)とは、霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。 他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように"鏡"のような反応をすることから名付けられた。

これでお互いがお互いの心の疲労を軽くできたら素敵なことだと思いませんか。心のエネルギー消費量を抑え合う“心の省エネ”。

 

“サービスを受ける側”として“サービスを提供する側”に接するみなさん。様々な事情があって笑顔を作るのは難しいかもしれません。それでもほんの少しだけでいいので、最初の1歩は笑顔で迎えてみてはいかがでしょうか。今からこの場で楽しむんだという気持ちを作ってみてはいかがでしょうか。

 

たったそれだけのことで、きっとサービスを提供する側の心の負担は軽くなります。そしてその軽くなった心の負担の分だけ、もしくはそれ以上により良いサービスを提供してくれるはずです。そうすればきっと、あなただってその分だけ楽しい気持ちになります。

 

一度でもその経験をすれば、今度は笑顔でいること自体の負担もだんだん軽くなります。そしてその笑顔がまた他の誰かの笑顔を呼ぶと、嬉しいし楽しいですよ。まさに笑顔の伝染。

 

インフルエンザとかじゃなくて笑顔が世界中に伝染していくといいな。by 30歳おじさん

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