三十路フリーターの気ままな日常

30歳を目前に控え、会社を解雇された男性の気ままな日常生活

とにかく能天気なフリーターが、「とにかくウツなOLの、人生を変える1ヶ月」読んでみました。

こんばんは、ここ最近毎日を能天気に生きるフリーターの金船です。

そんな私が、はあちゅうさんの著書「とにかくウツなOLの、人生を変える1ヶ月」という、自分とはまるで真逆のタイトルの本を読んでみました。

 

この本はいわゆる小説というジャンルの本です。私は本は結構読んでいるのですが、小説というのはほぼミステリしか読んだ事がありません。なので初めてミステリ以外の小説を読んでみました。

 

結論から言うととても勉強になりました。面白いのは当然のことで、目からウロコの要素が満載でした。小説を読んでいてこんなに“へー”とか“なるほど”と染み込んでくるとは思ってもいませんでした。

 

普段からはあちゅうさんのTwitterをフォローしてそのツイートを見たり、「半径5メートルの野望」を読んで、その考え方に刺激を受けています。

この「とにかくウツなOLの、人生を変える1ヶ月」では、主人公の奈緒の生活を通した身近な具体例と、奈緒がそれに対してどう立ち向かったり受け入れたりしていくのかを通して、はあちゅうさんの考え方に触れる事ができるといった印象を受けました。

 

プロローグとエピローグの他に6つの章で構成されており、各章のタイトルが奈緒の悩みに直結しているのですが、この章のタイトルだけを見るとビジネス書や自己啓発書のようにも見えます。しかもその悩みは、誰しもが抱えていておかしくないもの。

 

つまり小説という娯楽の形をとってはいるものの、奈緒を通して自己の生き方や考え方を見つめ直すきっかけを与えてくれます。気軽に読めて楽しいのにためになるという、まさに一石二鳥の良書なのです。

 

あまり詳しく書くとネタバレになるので避けますが、私が一番ウロコポロポロだったのは第3章の旅行シーンです。簡単に感じたことを箇条書きにしてみます。

 

・1泊2日などで旅行に行くと逆に疲れるというイメージは思い込みである。

 

・せっかくならその土地の名産や名物だけを食べなくてはいけないというわけでもない。(京都だからって京都っぽいものだけを食べる必要はない)

 

・観光だって無理に色々出かける必要はない。(京都だからってひたすら寺をたくさん巡る必要はない)

 

・旅行に行く目的なんて小さなこと一つで十分だし、それさえできたら旅の目的は果たせる。あとは自由。

 

・いつもと違う場所で普段していることをすることで刺激になる。(そうすることで自分という人間を見つめ直すいい機会になる)

 

書いていても何を当たり前のこと書いてんだと思いました。でも改めて言われてみないと思い込んでることにすら気づきませんでした。

そして何よりも、旅行というのは前もって計画をして前もって準備をするものだという固定概念が打ち崩されました。

 

もちろん旅行の計画をきちんと立てて、下調べや準備をして行く旅行もとてもいいものです。でも必ずしも旅行に行く際に必要なことではないのです。なんだったらこの瞬間でも最寄りの駅まで行けば国内旅行くらいならできます。(終電の時間とかでなければ)

 

お金の問題や時間の問題と向き合わずにいるから旅行というもののハードルが上がっていますが、きちんと向き合ってみるとそこまで難しいことではないと気付きます。“行くのか行かないのか”という自分の中での2択だけしかないのです。

 

このことに気付かせてもらった、時間はあってもお金のないフリーターはもうすぐにどこかに出かけたくなりました。そして一つの候補地を見つけてしまいました。

なんとなく行きたいとは思ってても、本気で行くという選択をしてこなかったがために諦めかけていた場所。本気で調べてみたらなんとなく行けそうな気がするのでとりあえず行ってみることにしました。場所はまたこの場を借りてご報告させて頂きます。

 

私は上記のように3章に感銘を受けて行動を起こす気になりました。この本は読んだ人によって面白いと感じる場所、感銘を受ける場所が異なると思います。そしてそこからの行動も変わってくると思います。

 

タイトルに騙されて男性は手に取るのを躊躇してしまうかもしれませんが、どのような性別や職業、年代の方でも読んで損はない一冊だと思います。

  

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